前作、『京都 日常花』市井のいけばな十二カ月 vol.1 のベストセラーを経て、満を持して出版された、『京都 日常花』市井のいけばな十二カ月 vol.2。
京都には、押しも押されぬ老舗料亭の他に、名のある料理人がこぞって勉強に行く日本料理の名店があります。
プロをも唸らせ、いつか行ってみたいと願う。そんなお店のしつらえを、この本では垣間見ることができます。
企画・編集をされた 渡邊 航 さんに、「どうやって取材許可とらはったんですか、普通一般人でも予約一年待ちやのに」とお尋ねすると、「手紙を、書いたんです」とのご回答。
きっと、その心意気に応えようと門戸を開いてくださったに違いありません。
しつらえは、店の暖簾と同等です。
軸に店主の教養が現れ、花に心が宿る。
その草花一つ用意するのに、普段から山に入って花がいつどこで咲くのか、先取り・旬・名残りを知らなければ生けられない、そんな花があります。
vol.2では、名店中の名店のしつらえの他、通常非公開の寺社仏閣、そして知る人ぞ知るbarまで。
花の型を知り尽くし、やがて己の殻を破り型を離れ、いつか型は我が身と同化し心を表す。
京都に暮らし、日常を彩る花を生ける人々の、心の発露を見る思いです。
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『京都 日常花 市井のいけばな十二カ月 vol.2』
企画・編集 渡邊航
写真 野口さとこ
発行 株式会社 青幻舎
書籍 | 『京都 日常花』市井のいけばな十二カ月 vol.2
¥2,500価格
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