「お顔映りの良いグレージュ」をお探しのイエローベースさんに向く色で、桜を染めました。
グレーというのはイエローベースさんには難しい色で、基本的にはベージュの方がお似合いになるのですが、このように若干の黄味を加えて染めると、ブルーベースさんに映える色とタイプの違う「グレージュ」になります。
 
スプリングさんから、ご年齢を重ねられて、少し落ち着いた色味のものを探していらっしゃるというリクエストをよくお聞きします。
こちらは「かがやき」という底艶のある生地に、透明感のある色で染めましたので、光が必要なスプリングさんにもその点ご心配なくお召しいただけます。
 
 
桜は、ふわふわと花が開いていく様子を抽象的に図案化しました。
鉱物の雲母を粉にして、唐紙の技法「綺羅摺」にて表現しました。
全体をごく細い金糸でまつい縫いとし、光を加える演出をしております。
 
京都府立植物園では、毎年数多くの品種の桜が咲き乱れ、ライトアップされて府民を楽しませてくれています。
その中に「アメリカ」という名のカリフォルニアで作出された桜があり、大振りの花弁が今を盛りにあでやかに咲く様子に、毎回目を引かれます。
 
京都は近衛邸の糸桜に始まり、仁和寺の御室桜で終わると言われます。
あまりの美しさに後水尾天皇が牛車を引き返して眺めたという御車返しという品種も、洛北の名刹常寂光寺や京都御所で見ることがでいます。
夜に楚々とした風情でたおやかに花開く桜にも心惹かれますが、大輪の花も見事なものです。
桜はいつの時代も心乱す魅力にあふれています。
 
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【 ご着用シーン 】
 
茶会、観劇、パーティー等に。
 
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【 伝統色のパーソナルカラー：春、玉葛 】
 
伝統色のパーソナルカラー、スプリングさんや、ソフトオータムさんにお勧めのグレージュです。