〝美のカリスマ〟岡倉天心が世界にアピールした、日本人の本当の美意識
日本の美の心を茶道の美意識から説き起こして、世界に衝撃を与えた名著の初のビジュアルブック化!「茶の本」は、茶道の作法などを解説した書物ではなく、茶道を禅や道教、華道などとの関わりから広く捉え、日本人の美意識や文化観を欧米人に向かって説いた評論ですが、日本人にも「美の本源」「芸術の本質」「人生の本義」を教えてくれる一書でもあります。
大川裕弘氏の美しい写真と共に、その世界観が味わえます。
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『茶の本』
岡倉覚三(著/文)
村岡博(翻訳)
大川裕弘(写真)
大川裕弘 (オオカワヤスヒロ) (写真)1944年千葉県松戸市生まれ。1969年写真家高橋克郎氏に師事。1979年大川写真事務所を設立。以降、フリーランスフォトグラファーとして、広告写真および女性誌を中心とした雑誌媒体で活動。
発行:パイ インターナショナル
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私が卒業した美大には岡倉天心像があり、学生時代にその著作、思想に大いに影響を受けました。
「美を友とした世を送った人のみが 麗しい往生をすることができる」
とは強烈な言葉ですが、この本には天心がいわんとした、茶から見る「美の本質」を、具体的な所作ではなく文化論として書いています。
中でも 第六章 花 は名文です。
「春の東雲のふるえる薄明に、小鳥が木の間で、訳のありそうな調子でささやいている時、諸君は彼らがその連合いに花の事を語っているのだと感じたことはありませんか。」
を皮切りに、種々の花を人生に例え、花の精神を説く天心。
花は星の涙だそう。
この美しい文章に触れるだけで、一日気持ちを正して心を立たせて歩んでいける気がします。
書籍 | 『茶の本』
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