【 福袋|2025年1月1日~15日まで20%off|1/1より販売開始 】
ごく淡い紫がかった銀を、様子をつけて制作された引箔地に、瓦や版型を意匠化した文様を裂取りに散らした素敵な袋帯です。
写実に描かれた草花や伝統的な文様を着ることも着物の入り口としては必要なことですが、このような工芸的に面白い帯を着こなしていくことが、着物の深み、奥深さではないでしょうか。
着物とは、古代への旅でもあるからです。
例えば、シルクロードを通じて伝わってきたペルシャ文様は、5世紀には成立し、7世紀の天平時代に日本で興隆したものです。
また、日本からの逆輸入文もあり、古代では椿の柄、近代では浮世絵や七宝焼が西洋画壇や工芸界に影響を与えたことが知られています。
文化は東から西へ、西から東へと、100年単位で相互に影響を与え合い、インスピレーションを高め合ってきたのです。
ここに、私は着物の楽しみの真髄を見る思いです。
1000年前の人が愛でた柄、5000年前の人が素敵だとデザインした柄を、着物を通して着ることができるなんて、素敵なことではないでしょうか。
発掘品や骨とう品は、古代の人々が大切にしてきたからこそ時の洗練に堪え、生き残ってきた力を宿すものです。
この帯を眺めていますと、古代の人々と文通を交わしている気持ちになります。
この帯を締めて、古都に赴いて人類の歴史に思いを馳せる。
銘品を拝見する機会に心を寄せる装いとして、この帯を締める。
あなたでしたら、どんな時にこの帯をお締めになりますか?
ー
西陣織の名門、「紫紘」。
源氏物語絵巻を西陣織で表現するという途方も無い仕事をライフワークとされ、素晴らしい帯の数々を残された故・山口伊太郎氏が創設した言わずと知れた名門の織匠。
西陣織の芸術性、創造性を極限まで高めた人物として、西陣ではその名を知らぬ人はおりません。
紫紘さんの帯のファンの方もたくさんいらっしゃる事でしょう。
伊太郎氏が突き詰めた表現を、確実に、着実に受け継ぎながら、日々現代の意匠を取り入れ新しい創作を続ける紫紘さんの帯。
「あぁ、ええ仕事っていうんはこういう事なんや。」と腑に落ちる、引き算の図案と選び抜かれた糸の配色。
それを身に纏う喜びを是非感じて頂きたいと思います。
---------------------------
【 ご着用シーン 】
お出かけ、茶会、結婚式、パーティー等に。
---------------------------
【 伝統色のパーソナルカラー、秋、秋好中宮 】
オータムさんにお勧めの配色です。
袋帯 | 紫紘 カルバーパウンド
- 素材 正絹
- 幅 8寸2分仕上がり基準
- 季節 袷
- TPO 礼装に