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平安時代に完成された「料紙」の「継ぎ紙」技法。

『源氏物語』第32帖「梅枝」には、光源氏の愛娘・明石の姫君の東宮入内を前に、姫君の習字の手本となるよう当時の一流の能書家たちに手本を依頼し、草子集めをすることが描かれています。

光源氏の邸宅では女房達が美しいとりどりの紙を継ぎ、源氏自ら唐紙や高麗紙、紙屋紙など紙に合わせた書体を駆使して一揃い認めました。その優美さや古典への知識の深さに、訪れた兵部卿宮が感涙します。

紙屋紙とは、蓮佳salonの在る大徳寺に近く、今の千本北大路西側を流れる紙屋川近郊で漉かれた紙のことで、天平時代から紙漉きが行われていた場所です。

 

実際に紫式部が生きた時代は、藤原行成や藤原公任、清少納言や赤染衛門などの能書家や文化人が集った時代です。

平安の美に改めて触れるような紫紘さんの優美な袋帯。

銘に道長、と入るのは、このような「継ぎ紙」のような柄の取り方を、着物の用語で「道長取り」ということから来ています。

1000年前に完成された美を、紫紘さんのモダンなアレンジで、繊細な金の濃淡で鶴亀や松竹梅を表現した吉祥柄。

 

和歌の会や古筆が席のテーマの茶事などにいかがでしょうか。



 
西陣織の名門、「紫紘」。
源氏物語絵巻を西陣織で表現するという途方も無い仕事をライフワークとされ、素晴らしい帯の数々を残された故・山口伊太郎氏が創設した言わずと知れた名門の織匠。
西陣織の芸術性、創造性を極限まで高めた人物として、西陣ではその名を知らぬ人はおりません。
紫紘さんの帯のファンの方もたくさんいらっしゃる事でしょう。
伊太郎氏が突き詰めた表現を、確実に、着実に受け継ぎながら、日々現代の意匠を取り入れ新しい創作を続ける紫紘さんの帯。
「あぁ、ええ仕事っていうんはこういう事なんや。」と腑に落ちる、引き算の図案と選び抜かれた糸の配色。
それを身に纏う喜びを是非感じて頂きたいと思います。
 
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【 ご着用シーン 】
 
お出かけ、茶会、結婚式、パーティー等に。
 
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【 伝統色のパーソナルカラー、夏、花散里 】

 

サマーさんにお勧めの配色です。

ソフトオータムさんにもお似合いです。

袋帯 | 紫紘 割付道長宝尽し

¥680,000価格
: 銀
在庫残り1点
    • 素材  正絹
    • 幅   8寸2分仕上がり基準
    • 季節  袷
    • TPO 礼装に

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