紫紘さんの素晴らしい新作をご紹介させていただきます。
一目拝見しただけで、「素敵~!!!」と絶叫した(本当にいい迷惑なのですが、思わず)、もう私などが語る必要もない美しい一本を、まずは堪能していただけますと幸いです。
美しい帯というのは、なぜ女性をこんなにも幸せな気持ちにしてくれるのでしょうか。
新春の寿ぎを感じさせる古木から伸びた若枝が、白梅の小さな花弁をいっぱいに咲かせて新雪に照り映え、かぐわしい芳香が漂ってきます。
斜め取りにした構図と、これぞ紫紘さんという紫を基調とした古木の配色が、白梅の可憐さを引き立てています。
そして、是非腹文をご覧ください!
一枝、すっと流れる枝ぶりの詩情。
敢えて図案を活かすため、両腹つけという汎用性でなく「絵」を取った構成を紫紘さんはよくなさいますが、これこそ売らんかなでなく着る人のことを考えぬき、着る人がいかに美しい着姿になるかに徹底したものづくりをした結果の構図です。
そういうものづくりを続けていらっしゃるからこそ私たちは紫紘さんのファンなのです。
品格溢れる作品です。
こちらの気品ある帯には、是非色無地を合わせて新春、または初釜にお召し頂きたいと思います。
着物は帯で格上げするもの。
着物は色無地に始まり色無地に終わるもの。
色無地の生地は、有職文様の地に、植物染で仕上げたものになさると、尚この帯に相応しいと存じます。
もしくは、合わせていただくなら友禅は使わず京繍のみで仕上げた着物です。
友禅はこの帯の艶やかさに負けます。
説得力のある帯には、力のある表現をした着物を。
着物通の方の新春の門出に、素晴らしいお仕度の逸品を、是非お迎え頂きたいと思います。
西陣織の名門、「紫紘」。
源氏物語絵巻を西陣織で表現するという途方も無い仕事をライフワークとされ、素晴らしい帯の数々を残された故・山口伊太郎氏が創設した言わずと知れた名門の織匠。
西陣織の芸術性、創造性を極限まで高めた人物として、西陣ではその名を知らぬ人はおりません。
紫紘さんの帯のファンの方もたくさんいらっしゃる事でしょう。
伊太郎氏が突き詰めた表現を、確実に、着実に受け継ぎながら、日々現代の意匠を取り入れ新しい創作を続ける紫紘さんの帯。
「あぁ、ええ仕事っていうんはこういう事なんや。」と腑に落ちる、引き算の図案と選び抜かれた糸の配色。
それを身に纏う喜びを是非感じて頂きたいと思います。
---------------------------
【 ご着用シーン 】
新春の装いに相応しい帯です。
初釜、初寄り、初詣、成人式を迎えられるお嬢様のお付き添いにもぴったりです。
また、松竹の柄のお着物に合わせていただくと、「松竹梅」で季なしでお召しいただけます。
---------------------------
【 伝統色のパーソナルカラー、冬、明石の御方 】
紫紘さんの帯は、ウインターさんに向く配色があるのが嬉しいところ。
古木の紫が、ウインターさんを美しく彩ってくれます。
袋帯 | 紫紘 白梅
- 素材 正絹
- 幅 8寸2分仕上がり基準
- 季節 袷
- TPO 礼装に